いじわる執事とお嬢様。
「きました」


そう言って私の病室に入った仁は、
パジャマ姿だった。



「じ、仁も入院してたの…」



「はい」

「あの時は気づかなかったのですが、打撲とかしてたみたいで」



…私のせいだよ、怪我したのは。



「ごめんね」

「そ、その…守ってくれて、嬉しかった」


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