今夜、きみの手に触れさせて


公園に入ると、ここも賑やかに人で溢れ返っていた。


いつもは真っ暗になる公園を、張り巡らされた提灯や、屋台の電灯がスポットライトのように照らしている。


幻想的でちょっとキレイ……。




金魚すくい、ヨーヨー釣り、たこ焼きや、焼きトウモロコシ。


明かりに群がる人、人、人。




あ。


公園の奥に、町名入りの大きなテントを発見!


きっとあれが自治会の模擬店だ。


働いているおじさんも若者も、みんなお揃いのオレンジ色のTシャツを着ている。


『焼きそば、いかがっすかー』なんて、口々に呼び込む声が聞こえていた。




明かりに照らされたテントの下は、闇にそこだけぽっかりと浮かび上がって、野外ライブのステージみたい。


遠くからでもよく見えるよ。




おー、ホントだ。


修吾くんが大人に交じって、大きな鉄板で焼きそばを炒めている。


その横では別の子がフランクフルトを焼いていた。


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