【完】恋愛条件



゛朱祢ちゃんへ

色々お世話になったのに、
挨拶も無しに出て行く事…。
ごめんなさい。

最初、どんな子かちょっと試してみたの。
でも、朱祢ちゃんは蓮からの電話で聞いた通りの不思議な子ね。
挑発的な発言して、二人の仲を裂こうとしてごめんね。
朱祢ちゃんに話して、ずっと抱えていた物が楽になった気がするわ。
本当に、ありがとう。

そして、今から日本を絶ちます。
蓮には何も言わないで、
あの子には傷つけるような事しか言わなかったから。
きっと、私を許してくれないわ。

その分…、蓮の事をお願いします。

梢゛




素直に受け取って、読んでくれた蓮は険しい表情をしてクシャクシャの紙をさらに握りしめた。



「あんな奴、ほっとけ」

『何、言ってるの…?』

「アイツのワガママなんかに振り回されるなって事」


ワガママ…?





違うよ…っ!!!



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