軟派な王子様【完結】
「何すんだテメェー!!」



五人それぞれが独特な形相を持って私を睨みつける。


「ごめんなさい!!ちょっと急いでて。」


「あ??こっちにんなこと関係ねーんだよ。」

「いったーまじ背中の骨折れたー。」

「病院連れてかなきゃなー。治療費いただかないと。」

「体で払ってもらってもいいんだぜ。」

「いい女が降ってきやがったなー。」私は本当に男が大嫌い。

私は強く拳を握る。



「さっきから聞いてりゃー調子のりやがって。」


「あ??」



私は金髪の男の腹に蹴りを喰らわせた。

男は悲痛な声と共にしりもちをつく。


「だいたいんなとこに座ってるあんたらが悪いんだろ!!なーにが背中が折れただ??おふざけも大概にしやがれ!!女を舐めんなよ!!このクズやろー!!」



私の口から出た言葉に口を開けて呆気に取られる五人。

しかし、すぐに一人が私につかみ掛かる。



「さわんな馬鹿!!」



そして殴りにかかろうとする小太りの男。
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