軟派な王子様【完結】
「どうして!?」


「なっなんてゆーか。あの目に見つめられると何にも考えられなくなって…。しょうがないじゃない。」


呆れた…。


世の中の女はこうして彼にはまっていくのだろうか…。


だからあいつは調子にのるんだ。

まぁだからって香織をこれ以上怒ったって仕方がない。


「もう…。」

「ごめん!!」


「もういいよ。それより増田とはどうなってんの??」


私は空気を取り戻そうとした。
すると予想以上の香織の笑顔に驚いた。


「んふふふ。」
「気持ち悪っ!!」

「超イイ感じだよ。毎日メールしてるし。」


聞いて損した。


私が知らない香織がいるようでやるせない気持ちにもなる。
< 33 / 148 >

この作品をシェア

pagetop