<完>孤独な姫さんは世界一の総長 上
私は、そこらへんの空き部屋に入った。
紀「・・で?何?」
辰『ごめん。』
紀「・・え?」
辰『あれ程いったのに、前、紀優に電話したよな。』
ドクン
紀「・・・・」
辰『ごめん。ちょっと目離したから・・でももう大丈夫だから。それに、凛華達は悪気あったわけでやったわけじゃ――』
紀「知ってる。知ってるから。」
私は、辰喜の言葉に重ねて言った。
知ってる。
悪気はない。
只・・凛華達は心配してくれてるんだ。
辰『そっか・・・』
そう言って、黙り込んだ辰喜。