この思いを迷宮に捧ぐ
懸案12

犯罪に対する処罰の件

「変な女」

「は!?」

あんたにだけは言われたくない、と言い返したいが、あまりのことに千砂は声が出てこなくなってしまった。

「なんでそんなにボロボロになるまでがんばんの?」

翠になんで、と問われる理由が千砂にはわからない。

「即位して王になったんだもの、当然の義務だわ」


「そもそもあんたが女王じゃなくてもいいじゃん」


がつんと頭を殴られたような気がして。

「向いてねーよ、あんたは」
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