黒うさぎからの招待状
アタシの体を感知した自動ドアは小さな機械音を立てて開いた。
中へ足を踏み入れた瞬間、アタシは立ち止まった。


「何、ここ…?」


いつもと違う、本屋の風景。否、もう本屋なんて言えない。
不気味な鏡や水晶。見た事も無いような字で書かれた本。


「ここって…」

「魔法堂ですわ」


アタシが茫然としている中、店の奥から一人の女性が出て来た。


「あなたは…?」


アタシは恐る恐る聞いた。
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