同居だってつらいっ！
数日前だった。

急に母が

「再婚することにしましたぁ！！拍手ぅぅぅ！」

なんてことを言い出したのだ。

「ぶフォぉぉおぉおおぉっｯ！？」

口に含んでいた牛乳と唾液が混合したものを勢い良く噴射した。

「ちょっ！なぁにしてるのよぉ！お掃除大変なんだからぁ…」

なんてったってＴＶだったらキラキラが必要なものをカーペットの上にまき散らしたのだ。

そのくらい衝撃的だった。

だって、あたらしいおとーさんってことは、知らない人だし…怖いっっ…！

「…だいじょーぶよぉ？
すっごく温和な人だし、話しやすいわよ」


(それはあなたの再婚相手だからであって、私達にとっては何も知らない２歳くらいの男の子が、野生のゴリラの前に飛び出るような行為に等しいんだから…)

なんてことをぶつぶつ考えていた。
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