リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



だけど、エレベーターが目的の階に着いた時、カバンの中で携帯電話がブルブル震えた。


誰?こんな時に。


そう思いながら携帯を取り出し、液晶画面を見つめる。


…健太?


もうっ、こんな大事な時に電話なんてかけてこないでよ…。

私はすぐに、携帯をカバンの中に戻した。


なのに、一度は途切れたと思ったのに、また震え続ける携帯。

何なの?急ぎの用事?


時計を見ると、面接の受付時間まではあと10分程度あった。


仕方ない……。出るか。


エレベーターの真横で、私はうつむきながら携帯を手にすると最大限小さな声で電話に出る。


「もしもし?」


「あ!真琴?今どこ」


「えっ?今、最終面接の会場前だけど」


「マジか!良かった!」


えっ?何が?


「とりあえず、今からジムに来い!」


「はぁっ⁉︎」


思わず声が大きくなってしまっていた。


「なっ、何言ってるの?今から私、最終面接なんだよ?わかってんの?」


いきなりジムに来いだなんて頭おかしいんじゃない⁉︎


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