リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



心臓は、ずっとドキドキしたまんま。


自動ドアを通り抜けると、そこには改札機のようなものが目の前に4台並んでいた。

青山さんが社員証のようなものをかざすと、閉まっていた改札機がぱたっと開く。


ふたりに続いてそこを通ると、スタイリッシュな空間のエントランスが目の前に広がる。


一言で言うと、とにかくおしゃれだ。

ここが会社?と思ってしまうほど、想像していた社内風景とはかけ離れていた。


こんな場所に、私なんかが立ち入ってもいいのだろうか。

青山さんや会長はああ言っていたけど、本当に私なんかをこの青山商事の一員として迎えてくれるの?


いくら会長に親切にしたからって、あんなに小さな親切で、そんなタナボタな話……あるわけ……。



だけど心の片隅ではもう一人の自分が言う。


最終面接を蹴ってまでわざわざここまで来たんだ。

こんな大きなチャンス……絶対に逃しちゃダメ!

絶対に、この青山商事に就職してやる!と。



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