あなたへ。
「そんなの誰もが悩む事!自分の『好き』は、他の人の『好き』と違うんじゃないか?とか、好きな人のことが頭から離れなくて、何も手につかなくなると、自分の『好き』は変なんじゃないかなんて、誰もが一度は思うこと!」
「そうなの?」
 私はお姉ちゃんを見る。
 お姉ちゃんは小説を置いて、立ち上がった。
「たぶんね!」



「彼に告白したら?」
「でも、」
「他の人に取られちゃうよ」
「それは嫌」
「じゃあ、告白するしかないね」
 私は下を見る。
「当たって砕けろ精神よ!」
 私は少し可笑しくなって、ちょっと笑いながらお姉ちゃんを見た。
「なによ?」
「お姉ちゃんは砕けすぎ」
「うるさい!」
 お姉ちゃんが私の頭をコツンと叩く。そして笑う。私も。

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