それでも僕は君を離さないⅡ
俺はうつ伏せのままどうにか両腕を伸ばした。

彼はぐったりしたまま動かなかった。

死んでいるのかと思ったら

いきなり吐き気に襲われた。

クラクラして頭を持ち上げ彼を呼んだ。

「坂下!」

左のこめかみに激痛が走った。

一瞬気を失ったのか

次に気づいた時

俺は彼の肩に顔をうずめていた。

声を振り絞って叫んだ。

「坂下!」

俺は声をかけ続けた。

「おい、坂下!」

彼の体が動いた。

「うっ。」

「目を開けろ!」

彼のまぶたが開いた。

「リーダー笹尾。」

「大丈夫か?」

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