夢想い~キミオモイ~

「そうか。俺も入ろうかな~」

「そんな単純に決めていいわけ?」

「いいのいいの。別にどこでも一緒だし」

へらへらと信璃が笑う。

友達とか一緒に入らないのかな?

「巳神さん友達は?」

聞こうとしてたことを昇が聞いた。

「他の奴は部活入んないって言ってるし。それとタメでいいよ」

「一人で入るの?」

「まぁな。卓球部なら未羅もいるしいいかな~」

そんなことで決めていいわけ?

入る入らないは人の勝手だから別にいいんだけど。

「昇だっけ?お前も入んの?」

急にタメ語だったのに昇は少し戸惑っていた。

「あぁ」

少しぎこちなく答える。

「よろしくな♪」

そう言って信璃は昇に手を差し出した。

どうしようかと最初に悩んでいた昇も、

『こっちこそよろしく♪』

といって信璃と握手した。



昇と一緒で楽しいかも!!って思っていた部活が信璃が入ることでさらに楽しいかも!!って思えた。


楽しい毎日をこの学校なら過ごせる。


そう思っていた。


けどこれが崩れ去る一歩手前だったんだよ。


知っていたら私はキミを突き放したのかな・・?


もしそうだったら・・・私は最低だね。


< 49 / 63 >

この作品をシェア

pagetop