Sなハンターと鈍感な兎。
女なんか嫌いだ


狩家 灰斗。(かりや はいと)

俺の名前。

ドS、勉強より運動、意外とモテる。高校二年。

そして何より

女が嫌い。

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月曜日。

・・・まただ

また来た

「あの・・「無理だから。」

言いたいことはすぐわかる。後ろ手に手紙が見え隠れしている。

「でも彼女とかいないんでしょ!」

余計なお世話だ。こういう奴等が、というか女が。

大嫌いだ。

何でかは分からないけど、かなり前から女が嫌いだった。
高校に入ってからさらに嫌いになった。

(あー・・・集中できん・・・)

やっぱりだ。数人の女子がチラチラとこちらを見ている。

(・・・寝よ)

とりあえず寝ることにした。

昼休み。
一人で昼食を食べようと思っていたのだが、邪魔が入った。

「ハンちゃんハンちゃ「ほっ!」
「ぶぉぅぶ!?」

俺のあだ名を軽々しく呼んでいて、俺の肘鉄を食らって悶絶しているこいつは〔坂崎 透〕(さかざき とおる)。俺の友人の一人だ。

「人のあだ名を気安く呼ぶな」
「気安く呼ぶためにあだ名はあ「そいっ」
「い゛あ゛っ!?」

脛を蹴る。

「お前はサッカー部だったな?足を潰せば黙るのか?」
「脛はダメだから!いっだ!」

こんな生活が続けば。
そんなこと思ってる男って駄目だなぁ、と思いながら、俺は友人とのやりとりを楽しんでいた。
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