浅葱色に射す一筋の泪




翔「長ランとボンたん……、北高からかっぱらって来たんだってよ?」


優輝菜「ふ………。マジうける……」


陸「ブレザーですよね? 翔さんは……」


翔「今時、学ランのガッコなんてあんのか?」


陸「さぁ………」


土方「もう一回聞かせろ………」


優輝菜「了解!」


翔「後で見せろ」


優輝菜「金髪勢ぞろいですよ………」


翔「素敵だ………」


優輝菜「私もこん時は金髪だよ……」


翔「ゲラゲラ ウケる………」


優輝菜「どこらへんが?」


翔「お前はウィッグが定番だからな」


優輝菜「両親の仕事柄……仕方あるまい」


翔「………………………。だな………」


山南「何度聞いても良い歌ですね……」


優輝菜「歌謡曲でも、バラードと言うジャンルですね……」


山南「ジャンル?」


優輝菜「組分け……かな……」


左之「お前歌え〜〜〜〜〜〜!!!」


優輝菜「はぁ?やだよ………」


左之「なんでだよ!!!」


優輝菜「皆が聴いてるから………」


新八「歌は聞かせる為にあんだ!!!」


平助「俺達に元気を〜〜〜〜〜〜!!」


優輝菜「優衣がいればな………」


晋作「歌え。馬鹿は馬鹿なりに奉仕しろ」


優輝菜「……………………………。
貴様もな…………」


山南「この歌、まだ歌えますか?」


優輝菜「歌えますけど〜〜〜〜………」


翔「歌えよ……。優輝菜……」


優輝菜「わぁったよ!!!

♪〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜」


山南「疲れが飛びますね………」


陸「うまいっすね!!!」


優輝菜「ご静聴ありがとうございます」


近藤「グスン……ズビ………。
良い歌だ………」


坂本「ズズ……ズビ……。恩師は幸せだったんじゃろな………」


優輝菜「……………………………。
だと良いね………」


総司「何で父上は携帯に入れたんですか?」


優輝菜「私とセンセが被ったんじゃないかな………。生死を彷徨ってる間、私を元気付ける為にずっと流してたんじゃないかな………」


土方「パソコン……持って来てんのか」


優輝菜「カルテの作成はやっぱパソコンじゃないと厳しいんじゃない?」


土方「かるて………」


優輝菜「患者さんの細かな情報………」


土方「成る程……。パソコンも充電平気なのか………」


優輝菜「電化製品は……大丈夫なのかな………。もちろん、ネットは繋がらないけどね………」


左之「何でだろうな………。」


優輝菜「バイクも壊れないし、ガソリンも減らない……タイヤも擦り減らない」


翔「最高だな」


優輝菜「少し元気出た?」


翔「……………………………。
あぁ……。テンション上がったわぁ〜」


坂本「テンション」


優輝菜「士気?」


坂本「おぉ!良かったのぅ!!!」


翔「休み……一日ください」


優輝菜「……………………………。」


土方「良いだろう………。まずは……平隊士からな………?」


翔「あぁ。はぃ。大丈夫です」





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