浅葱色に射す一筋の泪





ファンファンファンファンファンファン



翔「マッポだっ!

散れーーーーーーっっっ!!!」


100台のバイクが散り散りになり、優輝菜は荷物を取って事故現場に戻る……。


その前に………。


優輝菜はルーズリーフを二枚取り、家族宛、翔宛に手紙を書いた


優輝菜は事故現場に戻る前に、100均で消毒液や、包帯、絆創膏、石鹸を大量に買った。


ドラッグストアでサプリや風邪薬、シャンプーやトリートメント、洗顔、化粧水、精製水、洗剤、ナプキンを大量買い。


コレで戻れなかったら……


私……どうすんだこの荷物………。





ーーーーーーーーーーーー





現場付近に着くと翔がマッポに憑かれてた。


優輝菜「翔っっっ!!! 一緒に捲くよ!!!」


翔「おぅ!悪りぃな!

うしっ! 行くぞ〜〜〜〜〜〜!!!」


優輝菜が対向車線に入り、逆走を始めた………


これから起こることが分かってると……


手足が震えた………





プァーーーーーーーーーーーン!!!





翔「優輝菜ぁーーーーーー!!!」


優輝菜「翔っ!私、行きたいとこあるから……行ってくるっっっ!!!」


翔「何言ってんだ!死ぬぞっっっ!!!」


優輝菜「大丈夫!会いたい人達がいるの! バイバイ!」


ピースサインを翔に送ると……



ヘッドライトの光が眩しすぎて目を瞑る



私は何度でも………この道を選ぶだろう。


例え皆の記憶がなかったとしても……



私はこの道しか選ばない。


いや……私にはこの道しかない……。





浅葱色に射す一筋の光に向かって…………。





ーーーーーーーーーーーー










< 261 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop