浅葱色に射す一筋の泪





土方に内緒で横浜に来ては操縦の訓練していた優輝菜。


優輝菜「土方に言ったら厠に突っ込むからねーーーーーー!!!」


陸「……………………………。
絶対バレるよ?」


優輝菜「バレない様にすんのがお前の仕事っっっ!!!」


陸「無茶苦茶っすよ?」


優輝菜「母上の言うことは絶対」


陸「……………………………。」


翔「筋は良いんだけどな……」


優輝菜「でしょ? で?戦闘機の開発は?」


陸「飛行訓練はまだまだ先だ……」


優輝菜「3年で頼むね」


陸「無茶言わないで下さい」


優輝菜「日清戦争では戦闘機が使われてる」


本当は日露戦争からだったが、ネットには日清戦争で初の空軍と載っていた。


陸「そうなんっすか………」


優輝菜「学んで来なかったの?」


翔・陸「……………………………。」


優輝菜「はぁ〜〜〜〜〜〜………。

あぁ〜〜〜〜〜〜!!!こんな時間!

帰んなきゃバレるっっっ!!!

また来るね〜〜〜〜〜〜!!!」


ヴォンヴォンヴォンヴォンヴォンヴォン


ヴォーーーーーーン!!!


翔「あいつのフットワークね軽さ……」


陸「……………………………。

凄いっすね…………」



ーーーーーーーーーーーー




麻呂「優輝菜いるかぁーーーーーー?」


優輝菜「どうなすった麻呂」


麻呂「……………………………。

いつまで麻呂って呼ぶつもり?」


優輝菜「ん〜〜〜〜〜〜……。

私が死ぬまで………」ニコッ!


麻呂「……………………………。」


優輝菜「で? 今日は何だい?」


麻呂「あぁ……支那人が日本を乗っ取ろうとしてることが分かった」


優輝菜「っっっ!!! で?」


麻呂「支那人は日本から追放……」


優輝菜「……………………………。」


麻呂「難しいのは分かってる。日本人と顔が似てるしな………」


優輝菜「清の政府は?」


麻呂「強制撤去させないと清を攻撃すると領事館に伝えた」


優輝菜「じゃ、暫くは様子見だね?」


麻呂「巡回を徹底させろ」


優輝菜「了解。近藤さんに伝えてくれる?」


麻呂「分かってる」



……………………………




土方「聞いたか?」


優輝菜「巡察の強化?」


土方「あぁ……」


優輝菜「聞いた」


土方「陸に伝えに行ってくれ」


優輝菜「今から?」


土方「あぁ……。優愛と陸斗にも会って来い」


優輝菜「泊まり?」


土方「帰れんだろ?」


優輝菜「夜道は危険………」


土方「お前が言うかっっっ!!!
まぁ良い…。明日の昼には戻れ」


優輝菜「了解っっっ!!! 行って来ます」








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