月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
いてて、とおでこをさする麗音。
急の来訪はマズかったと思っているのか、怒り顔の涼音に「ごめんごめん」と言う。
涼音は麗音の許までずかずか歩くと、腕を組んでその長身を見上げた。
途端、麗音はにへらっと気の良い笑顔になる。
「うちも涼音んとこも今日部活ないだろ?
だから……その………とも、友達っぽく、放課後……一緒に………あそ
「へー、これが涼音ちゃん?」
ほわほわし出した麗音を押しのけて顔を見せたのは、やっぱりこちらも背が高い――
「篠田漣(しのだ さざなみ)っ⁉」