月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「お前をあんな遅くまで連れ回す輩のどこが安全か!」
「友達だっつってだろ!」
「り、涼音―、庇ってくれるのはありがとうだけど、おじいさんの言い分聞こうよ」
麗音が控え目な挙手で涼音をなだめる。
「むっ、誠意っぽいもの見せて籠絡する気か⁉」
「いえあの、おじいさ
「おじいさんじゃない! 景周さんだ!」
びしっと麗音を指差して訂正を求める祖父。
涼音はその傍らで深くため息をついた。
生まれたときからこのじいさんの孫なんだよ……諦めと嘆息気味に、電話でそんな風に言っていた。