月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
麗音はその落ち込みおろおろと手を彷徨わせたが、景周はすぐに復活した。
さすが涼音の祖父だと思う。
気の持ちようが強い。
「安心出来んくらいの奴に涼音を任せた方がいいだろう。
涼音もお前が大事らしいしな」
愉快そうに笑う景周の快活さは、やはり涼音によく継がれていると思う。
「涼音は昔っから姉御肌でなあ、……なかなか同じ位置に、対等に見る子がいなかったんだ」
「……みたいですね」