月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「高河中に。来いよ。隣の学校じゃん。
つか俺も、友達一人しかいないから、まークラス総無視ではないけど、結構淋しいからさ。
涼音が高河中にいたら楽しいなって俺は思う」
転校。
いじめなんかの対抗策の一つではある。
涼音はまた、腕の隙間から麗音を覗き見た。
かなりの真顔だった。
本気で、本心から言ってくれているのがわかるのは、――どうしてかな。
「……麗音って、いっととタスクを足したみたいな感じ」
「いっと? 一斗缶?」