月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
確かに麗音も、似たような感じのことを苺花に言ってキレていたっけ。
「いや麗音はそういうのにはならないと思うから、安心しな」
「そう、か?」
麗音は子犬みたいな潤んだ瞳で涼音を見る。
涼音は麗音の肩を二度、軽く叩いた。
「そうだ。信じろ」
「わかった」
肯き合う涼音と麗音を見て、一叶は口元に手を当てた。
少しだけ、黙って様子を見ていたけれど……。