月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
辛い言葉が、幸せ――涼音にとっての、でしかないが――掛け替えのない友人と出逢わせてくれる幸運を運んでくれた。
「あーっ、すっげ嫌な考え」
シャーペンを転がし髪の毛を掻き混ぜる。
麗音の不幸の上に、今の友人関係が成り立っているのが事実だが、
それを言葉にして考えてみると、自分がもの凄く嫌な奴に感じて来る。
「………」
期限はわからない。
それでも、必ず、
(麗音を救う答えを)
「涼音―、降りて来なー」