月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「……涼音さんも、ですか?」
少し意表をつかれた顔をして涼音を見返す。
涼音は肯いた。
「はい。……麗音に、自由をあげてください」
「………」
「麗音が、息難い家で生きて来られたのは空緒さんがいたからです。
そして、高河の若月に麗音を縛り付けている理由も……皮肉ながら、空緒さんのようです」
「……それは、麗音に跡継ぎになってくれという、僕の言葉を涼音さんも聞いたと?」
涼音はまた肯く。