月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
空緒が顔をあげた。
「辞めませんよ。そんくらいの理由で、麗音から離れない」
「ですが――」
「そのくらいの――自分可愛さな理由で離れるヤツは、『友』って言わないんですよ」
涼音は自然体で言葉する。
特別なことではないことを言うのだから、特に飾る必要もない。
「私は麗音の友達です。だから、麗音のためなら死ねますよ」
「―――」
空緒は、えっと目を剥く。