月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「……あの人。今、カート押して来た職員の」
「「え」」
図書館の道路に面した部分は、一部ガラス張りにしてある。
そこに見えた人を見て、涼音と麗音の若干濁った同じ反応があった。
「あの人、ですか?」
「あの、髪左っ側にまとめてる人?」
「……そう。用事があってここに来るうちに、何か気になりだして……。
いつも元気で素敵な人だなあって思ってた」
照れ照れする空緒に、麗音は顔色をなくしていた。