月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
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「お前ら野郎をナンパでもしてたの?」
「んなわけあるかっ。フラフラしてたから助けただけだっ」
一叶の隣に涼音、その隣に苺花が座る。
開館して早い時間なので座席はまだ空きがあった。
涼音が小さな大声で反論すると、一叶はふーん? と唸った。
そして「まあ見てたけど」と続ける。
「知り合いの人だったとか?」
「全く知らないが。……道の真ん中で座り込んじゃったんだよ。
目の前で見てたら放っておけないだろ?」