五つの顔を持つ私




「あ!」

突然みすずが声を上げた。

「麗、新しい情報が入った。全国No.1の龍神が今日毒牙に攻められるそうよ。ちなみに毒牙とは汚いことばかりしている族」

ふぅ~ん。

「おもしろそうじゃん」

「どうする?麗。見に行く?」

んなの決まってんじゃん。

「…(ニヤッ)」

「フッ。麗ならそうすると思ってたわ」

私は無言で立ち上がる。

「楽しみ~♡」

「みずき、ケンカしに行くんじゃないんだよ。今日はあくまで見学なんだから。見つかっちゃダメなんだよ。分かってる?」

「わかってるわよ」

「…はぁ…ダメだこりゃ…。先が思いやられる…」

「大丈夫だってぇ~。まったくみすずは心配性なんだから♪」

「みずき、変装してね」

「はいは~い、了解!!」

一瞬でどこの誰かわからない女性になった。

これなら大丈夫そうだ。

六人でバイクに飛び乗り、発進する。

ちなみにゆかのバイクは黒のボディにピンクの龍が描かれている。反対側には「聖龍副総長」の文字。

つかさのバイクは、黒いボディに白いタイガーが描かれている。

自分でデザインしたんだそう。

反対側には「聖龍幹部」の文字。

その下には「司(つかさ)どる」と、白のペイントで書かれている。

これは幹部の誰かがいたずらしたもの。

きらのバイクは黒いボディに黄色い稲妻が光っている。

その反対側には「聖龍幹部」の文字。

みずきのバイクはピンクのボディに「聖龍幹部」の文字と「華龍LOVE」の文字。

みすずのバイクはピンクのボディに「聖龍幹部」と「美龍LOVE」の文字。

みんなそれぞれお気に入りのバイク。





< 13 / 120 >

この作品をシェア

pagetop