お菓子よりも甘く

「とりあえず、一緒に帰ろうか」

『う、うん
でも...先輩は、いいの?』

「いいよ...早く行こう」



二尾君と一緒に、学校を出る

ドアを出る寸前、
チラリと後ろの先輩を見ると



悔しそうな、泣きそうな
お母さんを取られた子供のような顔で

私を睨んでいた


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