お菓子よりも甘く


「こういうのは、
男に見栄を張らせとくもんなの」


頭に手を置かれ、

ポンポンって宥めるように


『う゛ーっそんなの知らない』

「じゃあ、教えるから知って?」

『で、でも...
ケーキまで食べちゃったし...
その分まで二尾君に払ってもらうわけには...』

「...いいよ、そんくらい
それでも気が引けるなら、こうしよう」

『...え?』


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