絶対王子は、ご機嫌ななめ


思い起こせば初めて会った“あの日“から、政宗さんは全然変わってない。

いつでもそばに居て、私を守ってくれる。

上から目線の偉そうな態度は、もしかして照れ隠し?

なんて、そんなこと聞いたら怒るかな。でも今度機会があったら、それとなく聞いてみるのもいいかもしれない。


何度も諦めようとした恋。でもどんなことがあっても、政宗さんのことを嫌いになることはなくて。彼のことが、どんどん好きになっていった。

しょっちゅう意地悪なことを言うけれど、それもこれも全部ひっくるめて政宗さん。

んな政宗さんが、私は大好きで……。

彼が絶対王子なら、私はさしずめお姫様?

お姫様なんてガラじゃないけれど、王子様の前ではいつも可愛いお姫様でいたいと思う。

「よろしくお願いします」

彼の腕に抱かれながら小さな声でそうこたえると、政宗さんの私を包み込む腕の力が強まる。


そして私は──


愛する政宗さんの腕を決して離さないと心に誓い、彼の身体をギュッと抱きしめ返した。






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