ばいばいの笑顔
「じゃ、どうしたいの?」



「………なんで笑ってるのぉ………?」



顔が、めっちゃ微笑んでる…。

あたし、こんななのに。
わけ、わかんない。



「花が好きだからでしょ」



当の本人はますます笑いながらそんなことを言ってくる。


「だから、わけわかんないんだって!別れたのに、毎日来るし。好きだって言うし。笑ってるし!」



何も言ってこない。



「………ほっとかないでよ!むなしい!!!」


「だから、どうしたいのって」


「だからぁ…」


また、優くんの手があたしの頭の上に乗った。
反射的に涙が止まって、そっと頭を上げてみた。





――――近い。





あたしは、優くんの手を掴んだ。


「……………。」



そのまま、その手を頭から下ろして頬につけた。
しばらく手の平から伝わる熱を感じたあと、そっと横を向いてキスをした。


「この手が、欲しい………」

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