ばいばいの笑顔
あたしはまた笑っていたらしい。


「花」


優くんが急に真面目な顔になる。


「はい」



「ねぇ、別れようって言った時、なんで笑った?」



少し、悲しさを宿した目。


「あれ…は…


わかんないけど…優くんが別れたいのなら、受け入れるのが、あたしの返すべき答えだと思って…
前から、いつか言われるって思ってて…やっぱり。って。

………ただ、笑ったのは…優くんが好きだからかな?

最後まで可愛く見られたい、女心、かな?」


「俺、本気の別れは絶対ないって改めて確信したよ?無理。
あんな笑顔見て、花のこと失うなんて無理。別れるって言ってあんなに可愛く笑われて…傷つくし、気になるし、あと、悔しかった」

「悔しい?」

「1年半、いつも一緒にいて、やっと笑ってもらえたのが別れの一言とか、ないでしょ」

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