保健室の彼氏

ー昼休みー


「失礼します」


無言の先生。


「森本先生。」


無言。


「亮介先生。」


「っ‥はぁ‥」


「り、亮介?」


「えっばかっおまえっ」


そっぽを向いてしまった先生。


「あれ?先生。?」

「お前、なに急に呼び捨てになんか」


先生は耳まで真っ赤だった


「やっと亮介先生って読んでくれたと思ったら不意打ちくるし」

「ご、ごめんなさい‥」


先生はうちを手招きした


「ん?なに?」


近づくと先生は
座ったままうちのほうを見て
肘をついた

「なになに?」


「もう一回、亮介って呼んで?」


甘えたような声で先生が
ねだるから恥ずかしくなってきた


「え//なんでっ//」

「美雨、かわいい。//」


先生は私の頬を撫でた


「お願い、美雨」

「‥…亮介‥…っ?」


先生は、顔を赤らめながら
微笑んでうちを抱きしめた




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