儚く光る、一輪の



「何も、思い出せなくて…。

何で、ここに自分がいるのかも、覚えてないの…」


悲しそうにも見える顔をして彼女はこう言った。



これまた、ありきたりなセリフだ。


「て、ことは、記憶喪失…ってやつになるのかな…」


半分呆れたような声で俺が言うと、少し困ったように頷いた。



記憶喪失…、夜中のコンビニの前で?


< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop