私と君の確かな出来事
そう言ってノートを返すと、同時にホッとした表情をする梓灯と郁史。


「蕾って毎回2人の宿題チェックしてるの?」


「宿題難しかった」とか梓灯と郁史が言い合ってるのを見ていると、今日も学校について来た一流が私の耳元で囁いた。


体がピクッと跳ねる。


「2人が答えに自信無い時だけ…ってか一流、耳元で囁かないで!」


「あっ、ごめん。つい……」


私がすっごい小声で返すと、一流はすまなさそうに私から少し距離をとった。


……私、日曜日から変だよ………


一流が私の超身近にいると、微妙に落ちつきが無くなっちゃうんだ。
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