私と君の確かな出来事
*3人と思いきや
それは7月にしては珍しく気温が控えめな、土曜日に起こった。


「つっぼみーー♪浴衣出して来たわよーーー♪」


前日出た宿題をせっせと片付けていると、いきなり上機嫌なお母様が乱入。


あまりに突然過ぎた為、ビックリした一流がサッとカーテンに隠れた。


だから一流、アンタうちの家族には誰にも見えないんだって……隠れる必要全く無しなのに、何やってるのよ。


「浴衣……?なんで浴衣なんか……」


一流に冷めた視線を向けつつ問いかけると、お母さんはウフフ♪と笑った。


「だって今日はお祭りじゃない!お祭りと言えば浴衣よ」
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