人生、やり直しませんか?
 ベットから体を起こすと、まだ懐かしさの消えない自分の部屋。


 「でたよ――……夢オチ」


 変な夢を見た、映像は見えなかったけど、言葉はあんなにハッキリ聞こえた…まるで、あの話を知っているかのよう。


 あれは、私の死んだ後の話?


 もしそうなら…少し嬉しい。


 お母さんはちゃんと悲しんでくれたんだ、私が死んだこと…。


 「……馬鹿言ってんじゃないわよ」


 どこから現れたのか、乃愛が部屋のドアにもたれかかっていた。


 「乃愛!?どこから来たの!?」


 「あなたの居るところ、常に私あり、よ」


 乃愛が怒りに顔を歪ませていた。
 
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