To important friends
外は、あの日と同じような大きな月が、輝く星が僕を照らしてくれる。
こんな時に田舎で良かったなんて思うぼくは本当に現金なやつだ。

少し早くなる歩くスピードに、徐々に募り始めた彼女への想い。
たったあの日一回だけ。ほんの少しの時間言葉を交わしたなんて言っていいのかわからないほどしか顔を合わせたことなんてない僕の口から好きだとか、付き合って欲しいだとか言葉にしたところで信じてくれないんじゃないとか無駄な心配を胸に、彼女の家に着いた。

まぁ近いくせに会いに行こうとしなかったのは女々しい僕なのだけれど。
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