To important friends

一本の道を。

「美月ちゃん!」何処かで聞いたことがあるような気がする声が私の名前を呼ぶ。

「だーかーらー美月ちゃん!そろそろ僕に気づいてくれてもいいんじゃないかなぁ…上だようーえ!」そんな声にキョロキョロ見渡す私。

「どーこ探してんの?だから上だって言ってるだろ?」と言う声に誘われて上を見上げると、白く整った顔を持つ少年がニコニコ笑ってそこにいた。
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