君は私の希望の光
はじめての事ばかり
幸せって儚い。

「入学おめでとう、これから夢見学園の生徒です。誇りを持って行動するように」

と校長の声がする、まるで空気が揺れるように

「はーい、一年生はこっちに来て、校内を案内します。」

先輩の声がする、年が少し上なだけなのに

「君は私たちのチームですよ」

「はい」

私はこの夢見学園の生徒になった、友達もいません。彼氏もいません。一人孤独な人生です。でも、それは私が望みました。

「ちょっと、市野原 美乃さん聞いてる」

「はい」

そうだった、大体は私の事をフルネームで呼ぶ人が多い…いやそれしかいない。

「ここ市野原 美乃さんの教室ね?」

「はい」

同じ言葉の繰り返し、同じように空気が揺れる。

「これで終わりよ校内案内」

「はい」

長い長い廊下を先輩たちはひそひそしながら、歩いて行った
いつもこうだよ。
でも、一人にも慣れた
教室に入ろうと教室のドアを開けると

ザヮーーー
と空気が流れる音がした、それと共に一人の男の人が椅子に座り、机に足をのせて、本をアイマスクの代わりに目の上にのせて寝ていた。

「あ!」

驚きで心が溢れる、教室には誰もいない、男の人だけだったその光景が目に焼き付く。
これは私の思い込みだと嬉しい、この人は私の知っている人の感情とは違うでも
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