愛なんていらない。




「そーだよ、陽架李」



寝ていたはずの彼が言葉を発した。


少し動いたことで、くすぐったい感触に身をよじった。



ふふ、と笑った彼が、欠伸をしながら体を起こした。



「僕は陽架李が大好きだよ」


「千夏…」



満面の笑顔を見せた千夏は、鼻歌交じりにスキップをして、部屋を出て行った。


行き先はおそらくコンビニ。

寝起き後のおやつでも買いに行ったんだと思う。



何かと理由をつけてはお菓子を食べたがる千夏。


たまにそれだけで1日を過ごしてしまう。


栄養が偏るから注意してはいるけど、どうも誰かが監視しないと駄目らしい。



一応1日1食は必ず食べるようになったからマシだけど。


陽架李がずっと言い聞かせてくれたお陰だ。



小さい頃からのくせだから、今更誰かが治してしまうことは不可能だけど。


少しでも変えられたのは凄い事だと思う。


< 151 / 151 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

始まりは終わり
宇星/著

総文字数/20,472

恋愛(その他)68ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
始まりと共に終わりが来る。 必ず近づいてくるソレに何度抗おうとしただろう。 今思えば馬鹿な話。 ---私は抗うことをやめた--- 恋に友情に繋がりに 私の周りはいつもクルクルと回る。 更新開始 7/20 ¦ 気まぐれ更新中
片想い連鎖
宇星/著

総文字数/36,793

その他99ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
片想いって苦しいよね。 でも、相手が他の人のことを好きだったらもっと苦しい。 ___好きだった。 そう笑って言える日が来たらいいのに。 どんなに距離が離れても、嫌いにはなれないんだよ。
西麟〜~争う彼ら~〜
宇星/著

総文字数/11,366

その他29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
それぞれの地区をまとめる 暴走族 北は北兎―ホクト― 西は西麟―セイリン― 東は東狐―トウコ― 南は南竜―ナンリュウ― それらをまとめる 組 彼らが争う理由 それはある欠陥からだった

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop