白い監獄
まただ…

私が家に帰ると、確かにこたつに置いたままのカップが洗ってありました。


何で?まさか誰かが?


私は怖くなって耳を澄ませます…

でも外の風の音だけ…

私は居間の隅々を探し、台所の戸を全部確認し、2階に上がり寝室も隅々ふすまの中まで探しましたが、誰かいる気配はありませんでした。

私のアパートはメゾネットタイプで、1階に台所、居間、お風呂、トイレがあり、2階に少し大きい部屋があります。私は2階にたんすや、ベットを置いて寝室にしています。

誰もいない…当たり前だよね?じゃあ誰?

まさか幽霊?掃除してくれる??

それとも妖精?

私は実は二重人格??

いや、鍵…

そうだ、鍵を拾った誰かが…

私は慌てて階段を降り、玄関のドアにチェーンをかけました。

何で今までかけなかったんだろう…

でもどうしよう…何か被害が出た訳じゃ無いから、警察には行けないし、とりあえず様子を見ようかな…


私が何かされた訳じゃないし…

そんな風にのんきに考えていました。
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