白い監獄
それとも…



誰かが鍵を開けようとして鍵が変わっていたから捨てた???

どちらにしても、無くした鍵が手元に帰って来た!!


もう何も心配することなんて無いんだ

私は飛び上がりたい気持ちを堪え、笑顔で鍵をポケットにしまいました。



「雫ちゃん」

私が顔を上げると、コンビニ袋を下げてる竜井さんがいました

「竜井さん!」

「あれから大丈夫?」

「はい!友達も来てくれて、鍵も変えたのでもう安心です!」

私は手の中の鍵を慌ててポケットに隠しました

竜井さんが探してくれた鍵が、まさか家の前にあったなんて恥ずかしくて…

「良かった…」

にこりと笑う姿が、とっても素敵!

「竜井さん、今日こそうちで何かご馳走させてください!まだ夕方だし、今まで散々ご迷惑をおかけしてしまって…少しでも御礼がしたいんです」

「え…」

竜井さんが驚いた顔を見せたけど、すぐにまた笑顔になりました

「…じゃあ、お言葉に甘えて」

「…はい!」

えへへ、掃除したばっかりだもんね〜

私は竜井さんを案内しました
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