先生、スキでいてもいいですか?

「 そんなに怒らんくても。」




朝、私は柴倉先生を見つけた!



あ、伝達聞くの忘れてたんだ……!!





「 先生っ…!」



私の声は柴倉先生には届かない。





「 柴倉先生!」



先生は振り向いた。




「 おぅ。 おはようございます」



眠そうな顔で振り向いた柴倉先生は私に大きな声でゆっくり挨拶した。




「あの、次の理科って何やりますか? 」





「 君、名前は?何年何組だ。」




「 伊夏亜希。2の2です。」


先生は私の顔をじーっと見つめた。




「ほぉほぉ。んじゃ、いつも通りで 」




「 はーい」





私は教室に行ってから気づいた。





いつも通りってなんだー!?








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