嘘つきな2人
完璧女
「あ~、旨い」


豪快にジョッキの生を、私は喉に流し込む。

そんな私を呆れたように見るのは、親友で、幼馴染で、親戚でもある、麻貴(あさき)。


「唯加(ゆいか)。あんたは中年のサラリーマンか」

「なんでも、いいで~す。好きな様に言ってください」


私は目の前にある、焼きイカに手を伸ばす。


「あんた、まだ28でしょ?女として、終わってるよ?こんな唯加のことを会社の人間が見たら、、、」


麻貴は呆れたように、はぁ~。とため息を溢す。


「だから会社から電車で30分も掛かる所に、マンション借りて暮らしてるんじゃん」


出来る事なら、徒歩10分以内のところに借りたいよ。

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