嘘つきな2人
仮面が剥がれる
「お疲れ~」


__コンッ__


手にしていたジョッキを、麻貴と交わす。


第1に来て、初めて定時で帰れた日。


あたしはいつもの居酒屋に、麻貴と来ていた。


「どうよ、念願の第1は?」


さっそく1杯目の生を体に流し込み、定員に2杯目を頼む。


「どうよって、別に。でも秘書課に居た時より、仕事は楽しいよ」

「楽しい?毎日残業で?」


慣れれば、残業も普通。


別に億劫ではない。


「うん」


麻貴に言葉に頷きながら、枝豆に手を伸ばす。


「あんた。ますます、仕事人間になってない?」

「会社は、仕事をする所です」


お待たせしました。と定員が持って来てくれた生を、半分ほど飲み干す。

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