press come dark behind






「えっと、一般的で」

「夕方は人によって個人差がありますからね。
わたしの一般的と、君の一般的は違いますよ」

「じゃあ・・・気象庁で」

「気象庁ですね。
気象庁ですと、15時から18時が夕方とされていますよ」



さすが歩く理科の本だ!

理科以外は全く出来ない、理科オタクだからね。



「わかった!ありがとね、戸塚先生!!」

「待ちなさい。
君、探偵部のBBK希望者とお聞きしましたが?」

「情報早いですね。
そうですけど、戸塚先生までヒデくんと同じで否定するんですか?」

「ヒデくん?
・・・宮島秀信くんのことですか。
彼は探偵部を敵視していますからね、否定はするでしょうね」

「そうです。
戸塚先生も否定しますか?」

「何でするんですか。
君なら、探偵部の人たちを変えられるでしょう」

「戸塚先生まで不思議なこと言うんですね。
探偵部の人たち、確かに変だとは思いますよ。
でも、変えられるってなんですか?」

「・・・知らないのですか?彼らの秘密を」



珍しく、喜怒哀楽を表さない戸塚先生が驚く。

ってか、彼らの秘密・・・?



「どういうことですか?」

「知らないのなら身のためです」



不思議な先生だなぁ。



「じゃあね先生。ありがとう!」

「お気を付けて」

「はーい!」



私は職員室を出て行き、眼鏡探しを再開した。







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