press come dark behind







「空良も旭ちゃんも、迷惑かけていないかい?」

「はい。
変わってますけど、面白いです」

「ハハハ。
彼らは変人だからな。苦労するだろう」

「変って言っても良いんですか?」

「ん?どういうことだ?」

「さっきアキに変だって言ったら、怒られてしまって」

「・・・ふむ」



おじさんは、口元に手を当てた。



「空良は・・・・
ああ見えて、人と違うと思われたくない奴でな」



人と違うと思われたくない?



「本当は皆と一緒が良いと誰よりも思う奴なんだがな。
あの我が儘な性格が災いして、浮いてしまうんだよな」



そうなんだ・・・。

なんか、意外だな。



「だから変だと言われるのを嫌う。
まぁ変なのは正しいから、言っても良いと思うがな」

「じゃあ私言いません。
アキが嫌がりますし、何されるかわかりませんし」

「その点は心配しなくても良いぞ。
空良は決して人の嫌がることはしないからな」

「そうなんですか。
でも言わないでおきますね」

「お嬢は優しくて良いな」

「そうですか?
ところで、どうして私のことをお嬢って呼ぶんですか?」







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